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 果たしてこれは大相撲界の活性化につながるのか。先月28日、相撲協会は新規の相撲部屋を興す場合の親方の資格について次のような厳しい規定を設けた。

 (1)横綱、大関。(2)三役通算25場所以上。(3)幕内通算60場所以上のいずれかを満たす者。

 現役で、横綱、大関以外でこれをクリアしているのは琴光喜、土佐ノ海、若の里のたった3人だ。この新規定について高砂広報部長(元大関朝潮)は「もう部屋数はいま(現在54部屋)が限度。このまま野放しにしておけば60部屋も70部屋にもなってしまう。これ以上増えるのは決していいことではない」と説明する。

 確かに、力士数が10人にも満たないミニ部屋が秋場所現在で17部屋もあり、秋場所後、いっぺんに3人も辞めた貴乃花部屋もついにこの仲間入りを果たした。相撲部屋の経営は力士数が多ければ多いほどラクになり、赤字転落ラインは2ケタの10人とも言われている。部屋数が増えれば新弟子のスカウト合戦も激しくなり、倒産する部屋も出てきかねない。「弟子をしっかり指導するためには厳しさも必要だ」と北の湖理事長は話しているが、一方でこんな不満の声も親方たちの間から沸き起こっている。

 「部屋を継承するのはいままで通りで、独立だけ抑えるのは、部屋持ちになりたかったら師匠の言うことをよく聞き、値段が高くても古い部屋を買い取れ、ということですよ。最近、独立した親方の多くが師匠とトラぶったり、買い取り値段の折り合いがつかずに飛び出したもの。二所一門が繁栄したのは積極的に独立を認めたからじゃないか。規制緩和の時代の流れに逆行するようなことをしていては、若手のやる気をそぎ、返って大相撲界の停滞を招く」

 これを決めた理事会の構成は、部屋持ちの親方9人、部屋付きの親方1人。これではこんな声が起こっても仕方がない。
(夕刊フジ) - 10月3日17時0分更新