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韓国と北朝鮮が2008年北京五輪に向けて実現を目指す南北統一チームの結成について、一度は窮地を乗り越えた“悲願”が、北朝鮮による核実験実施表明で、再び暗礁に乗り上げている。
 
両国は昨年11月、マカオで開催された実務者協議で、統一チーム結成に向けて努力することについて基本合意した。昨年末には、第1回協議を開き、今年6月に第2回協議を行った。だが、7月に北朝鮮がミサイルを発射したことで朝鮮半島情勢が緊迫。同月に予定されていた第3回協議は中止された。
 
しかし、先月5日、国際オリンピック委員会(IOC)のジャック・ロゲ会長の仲介により、両国の国内オリンピック委員会(NOC)幹部がスイス・ローザンヌで会談。出席した韓国オリンピック委員会(KOC)の金正吉会長、北朝鮮の文在徳・体育指導委員長(スポーツ相)はともに、今後の交渉の再開・進展を楽観していたのだが、再びつまずく格好となった。
 
ロイター通信によると、KOC幹部は「北朝鮮の核実験で統一チーム結成は極めて困難になった。交渉を再開する前に、国際社会やIOCの対応を慎重に見極めなければならない」と韓国の通信社、聯合ニュースに語り、計画の見直しを示唆している。
 
両国は00年シドニー五輪の開会式で初めて合同行進を実現させた。以来、統一旗を掲げた五輪での合同行進は半ば慣例化している。今年12月、カタールの首都ドーハで開かれる第15回アジア競技大会でも合同行進を計画している。しかし、核実験実施表明後、両者間のすべての通信手段が遮断され、連絡が途絶えているという。
 
14日付の韓国紙「文化日報」は、統一省幹部が北朝鮮に対する「太陽政策」を維持する方針を明確に示したと伝えているが、両国NOC間の交渉が再開するめどは立っていない。
 来日中のロゲIOC会長は19日、東京・内幸町の日本記者クラブで記者会見を行い、「現状が現状なので、まだ(統一チーム結成が)可能かどうか見守っていかなければならない。現在のところ、行く末は一切わからないといわざるをえない」と述べた。統一チームを国際平和貢献のシンボルにというIOCの思惑は、危うくなっている。